色々メモ

読んだ本のメモとか

『紙の世界史』

#1678

最近読んでいる『本好きの下剋上』で製紙関連の用語が頻出するのに対して、知識が不足していることを痛感したので、紙・本の歴史について調べようと思っていたらピッタリの本があった。

紙が生まれてから現在までの世界史を、紙を中心に追っていく内容。

本好きの下剋上で描かれていたような道具や技術が出てくるので、同時に読んだのは正解だった。

 

単純に紙に関する雑学を知るのにもいいけど、テクノロジーの発展が世界に与える影響がわかりやすくまとまっていてとても良い。

本文中で何度か、テクノロジーに対する誤解について触れられている。あるテクノロジーが生まれたことで人間の習慣や歴史が変わったのではなく、時代から求められたからこそテクノロジーが生まれ、発展する。

 時系列だけ見ると前者と誤解しがちだけど、確かにどんなに優れたテクノロジーでも、それを受け入れる社会ができていなければ広がらない。因果関係を時系列順で考えてしまう、というのはこれに限らずよくある話なので、意識して改めないと。

 

紙の歴史なので、最後は近年のデジタル化についても触れられている。ここまで読んでいれば最後の著者の主張はとても腑に落ちる。

新しいテクノロジーが生まれることで古いテクノロジーに何が起きるか、という話は、特に新しいテクノロジーを生み出した側から誇張して語られるけど、冷静にこれまでの歴史を踏まえて考えたほうがいい。

 

歴史系の本を読んだのは久しぶり。当たり前のようにあるものが、どうしてあるのかを考える良い体験ができたので、もう少し読む比率を上げようかな。手始めにこの著者の本を。