色々メモ

読んだ本のメモとか

『ゲノム編集食品が変える食の未来』

#1695

恥ずかしいことに、遺伝子組み換えの仕組みについて少し誤解していた。

 

● ゲノム編集

目的箇所でDNAを切断。その後の経過は自然任せ。(本来ランダムに起こる突然変異の発生個所を指定できる)

● 遺伝子組み換え

他生物が持つ目的遺伝子を、対象のDNAに挿入する。普通の突然変異から逸脱した変化が起こせる。
ウィルス進化論とか見ると遺伝子組み換えも自然界で起きないとは言い切れないけど。

 

著者の主張は、ゲノム編集は自然に起きる突然変異と同じことなんだから、交配による品種改良と差別しないでほしい、というもの。

また、遺伝子組み換えであっても、そもそも必要性から生まれた技術であり、単体のリスク評価だけではなく遺伝子組み換えを行わなかった場合のリスクも考慮すべきというもの。例えば、遺伝子組み換え作物で栄養素補強した食材を食べることで、貧困国の病気を予防して生存率を上げられるケース。
個人的には納得。というかもともと遺伝子組み換え賛成派なのでこの本の考え方を補強に使おう。

 

ただし、通常の交配による品種改良とは比較にならないほど早く世界に広めることができるので、外部環境に対する影響については慎重に検討したほうが良さそうには思う。
例えば耐害虫の植物ばかりになったら、虫がいなくなって生態系に影響が出たりしないのかな。
今までと比べてペースが速すぎて、虫が他の植物を餌にするように適用できないなんとことに。


アンチサイエンス思考の原因となる以下に注意。
- ショートカット: 情報が多すぎて処理できないので、根拠もなく直観にたよる。
- 確証バイアス: 自分の考えを補強する材料ばかり探して、反証を調べない。
- 社会的な目的: 自分が所属する集団の常識から抜け出せない。

特に最新の科学技術は一般人に簡単に理解できるものではないのでショートカットのミスに陥りがち。
陰謀論みたいな簡単な説に飛びつかないように。

確証バイアスを防止する観点からは、次に読むべきなのは、アンチゲノム編集食品な内容の本。

 

ゲノム編集食品が変える食の未来

ゲノム編集食品が変える食の未来