色々メモ

読んだ本のメモとか

『生と死を分ける数学』

#1713 文字通り、数学の誤用で生死が変わってしまった話。 統計数字の誤用や確認・理解不足など、ちゃんと数字を疑えば防げた事故や、意図的にデータを誤解させるような使い方をして自分の主張を通してしまうケース。 数字で書かれていると、その数字の出ど…

『三体問題』

#1712 天体の動きを数学的に考える。 物理的な課題から数学の問題になり、数学上の特殊解を満たす天体が実際に見つかるという流れは、生物学で進化論から想定される生き物が見つかる話と似ていて面白い。 数学上こういうものがありえて、もしそれが実際にあ…

『太陽系最後の日』

#1711 アーサーCクラーク短編1。古き良きSF。 初めて読んだ本にもかかわらず、著者が有名どころすぎてどこかで読んだことがある話も多かった。 未読で面白かったのは『地中の火』ある種の叙述トリック。こういうガラッと変わって種明かし系の話はスッキリす…

『世界を騙しつづける科学者たち 』

#1710 #1714 タイトルだけ見ると科学批判のトンデモ本みたいだけど、内容は真逆。 科学者からの報告から明らかなことに対し、非論理的に荒さがしをして場を乱す一部の科学者を批判する本。 序章より 自然界の真実を明らかにすることに身を捧げた科学者がなぜ…

『ヘンな科学 イグノーベル賞研究40講』

#1708 最新の受賞研究を含めた、イグノーベル賞の紹介本。単なる面白ネタに留めずに将来展開をフォローしているのが良い。国内受賞者にインタビューしたり、主催者に連絡を取ったりと、しっかり書いている印象。 同テーマの本はほとんどが受賞作の羅列に終わ…

『死んだら飛べる』

#1708 飛行機で怖い目に合うアンソロジー。リチャード・マシスンの『高度二万フィートの悪魔』と、ブラッドベリの『空飛ぶ機械』だけは知っていた。 知らないキング作品(『乱気流エキスパート』)を偶然見つけたので得した気分。 死んだら飛べる (竹書房文庫)…

『図書館司書と不死の猫』

#1707 変わった構成の本。 各章それぞれ異なった形式で断片的に描かれる内容を、想像で補完しながら読む。おもしろい仕組み。 本筋とはあまり関係ないけど、主人公の飼い犬が絡むシーンのネタが良かった。 図書館司書と不死の猫 作者:リン・トラス 発売日: 2…

『魚は痛みを感じるか?』

#1706 目を背けられてきた話題。 トロール漁などで海中から引き上げられた大量の魚が、窒息死するまで放置されているという現状。これが哺乳類なら抗議運動が起きかねないひどい扱い。にもかかわらず、なんとなく魚は例外的に扱われている。 子供のころ、魚…

『数学で読み解くあなたの一日』

#1705 身の回りのものを、数学で考える。 内容が著者の専門に偏っているので、タイトルとはちょっと違う印象を受けた。 食品の栄養成分表示に関する考察が面白かった。栄養成分表の集計単位(100gあたり、とか、一人分75gあたりとか)が任意に設定できるので、…

『伝染る恐怖』

#1704 伝染病に関係したミステリー短編集。コロナの時期にこんな本が見つかるなんて偶然だなぁと思ったら、コロナ禍で発行されていた。 伝染病という背景によって人間の行動が変わることを利用したストーリー構成が多く、どんなことでも話のネタになるな、と…

『インプット大全』

#1703 このブログ(記録)を始めるきっかけとなった、アウトプット大全の姉妹本。 内容・考え方のベースがアウトプット大全と似ているため、それほど強烈な印象は受けなかった。でも、内容はよい。 以下、今後使いたいと思った内容 08. 効率よく読む本を読むと…

『Office365 Teams即効活用ガイド』

#1702 コロナによるテレワーク勤務で、半年ほど前から使っているTeamsについて、遅ればせながら勉強。 と思ったが、すでに利用している身としては全体の8割が既知の話で、UI見れば自明の機能紹介がダラダラ続いた印象。導入していない人が、どんなものか知る…

『Python インタラクティブ・データビジュアライゼーション入門』

#1701 タイトル通り、インタラクティブなデータ可視化で使えるパッケージの使用方法紹介。 つくったグラフをWebで公開する方法まで含め、懇切丁寧な説明。 見せたいデータは各個人で違っても、データの見せ方はある程度定型なので、こういうパッケージに任せ…

『スタンフォード式 最高のリーダーシップ』

スタンフォード式ってつく本が多すぎる問題。 ただし、当たりが多いので悪いことではない。 仕事でリーダーシップについて考えなければいけない立場になってきたので勉強のために手に取った本だけど、プロローグにあった以下の記述で考え直した。 仕事と関係…

『神々は繋がれてはいない』

#1699 ケン・リュウ短編傑作集6つめ。後半に選ばれただけあって、挑戦的なテーマというか、変わった話も多かった。 特に記憶に残った、というか考えながら読んだのは『ビザンチン・エンパシー』。二人の主人公が、それぞれの理想をもって難民問題に立ち向か…

『文学少女対数学少女』

#1698数学にまつわる有名な話を、推理小説で再現する。 これだけだとわざとらしいストーリーになってしまうけど、作中作という形態をとることで多少不自然でも許せるようになっている。さらに、登場人物が数学とのつながりを説明するパートもつけることがで…

『1兆ドルコーチ』

#1697 コーチングとはかくあるべき。 チームの人間関係を円滑化し、1on1で個人の背中を押す。 自分ではなく他者を成功させるために立ち回る。 質問をし、耳を傾け、発破をかける。でも、何をすべきかは押し付けずに部下の自主性にまかせる。 今の仕事だと、…

『生まれ変わり』

#1696 ケン・リュウ短編傑作集5つめ。 こういう短編集の収録順番はどうやって決めているんだろう。 表題作の『生まれ変わり』は、自己というものについて考えさせられる。極端な話、夜寝て、起きたときに昨日と同じ自分であると自信をもって言えるかどうか。…

『ゲノム編集食品が変える食の未来』

#1695 恥ずかしいことに、遺伝子組み換えの仕組みについて少し誤解していた。 ● ゲノム編集 目的箇所でDNAを切断。その後の経過は自然任せ。(本来ランダムに起こる突然変異の発生個所を指定できる) ● 遺伝子組み換え 他生物が持つ目的遺伝子を、対象のDNAに…

『本好きの下剋上 第三部 III~V』

#1684 #1687 #1694 第三部まで完了。ファンタジーなアイテムをファンタジーに集める。ここまで世界観のわりに現実的な話だったので、三部で一気に変わった印象。 紙やインクの改良も、歴史に基づいてコツコツ進めるよりファンタジー要素で割り切るほうが展開…

『わが母なるロージー』

#1693 悲しみのイレーヌに始まる3部作と関係する小作品。時間制限があるため文字通り分刻みで話が進む。 事件の目撃者に関するちょっとしたネタが割と好き。これだけで何か考えられそう。 終わり方が少し寂しいのはシリーズ共通。読み間違いでなければ、この…

『LIFE SCIENCE 長生きせざるをえない時代の生命科学講義』

#1691 生命科学の基礎知識から、著者の専門分野の最新研究まで、生命科学について色々学べる良い本。 著者の専門である細胞や免疫関係の話が系統立てて理解できて、これまで断片的に聞いていた話がつながった。 生命科学系の本はいろいろ読んだけれど、序盤…

『はじめての西洋絵画』

#1692 西洋絵画のざっくり歴史と各時代の代表作の紹介・解説。 漠然と見るのではなく、その絵が描かれた背景を知ることで、より楽しめるというコンセプト。 考えてみれば、誰でも簡単に絵が描ける・絵が見れるようになったのは歴史的には最近の話で、絵とい…

『鱈 世界を変えた魚の歴史』

#1690 単なる魚の話だけではなく、漁業の移り変わりや魚をめぐる紛争・奴隷制とのかかわりなど、鱈を通して世界史を見る。 自分で育てる農業と比べて、自然界の資源を採取するだけの漁業の今後について考えさせられる。 自由競争で稼いだもの勝ちだと、後先…

『フレドリック・ブラウンSF短編集 4 最初のタイムマシン』

#1689 全集1~3と比較して、数ページの超短編が多数。330ページに68編。 火星人とか金星人とか、現代なら荒唐無稽で片づけられそうな設定も当たり前のように使っていることに時代を感じる。でも、所詮フィクションなんだからこれでいい気もする。気になるな…

『傷だらけのカミーユ』

#1688 3部作の最後。他も読んでおくことが必須。特に1作目との関係が強い。 前2作に比べて早い段階で読者に明らかなヒントが与えられる。これまでの本文と矛盾する内容なので、どこか本文を読み間違えたかと思った。 ヒントが早いせいか、本作のどんでん返し…

『悲しみのイレーヌ』

#1686 『 その女アレックス』があまりにも面白かったので、シリーズを。 こちらもすごい内容。前半8割を占める第一部が、第二部になると違って見える。 小説だからこそできた手法。 この手法を漫画とか動画で使ってみるのも面白いかもしれない。 惜しむらく…

『風の影』

#1683 #1685 偶然手にした本から、過去を探っていく話の構成。 既に終わった話を一般人の第三者が掘り返しているという作りは面白いかも。それによって、これまである人に抱いていたイメージが変わったり、謎の行動だと思っていたものに理由が見えてきたり。…

『本好きの下剋上 第三部 I~II』

#1679 #1682 これまた一気に人が増える。このままだといつまでも話が続きそうだけど、どういう展開で終わるのだろうか。と思ったら、まだ全体の1/3くらいらしい。 ファンタジー色が濃くなり、本づくりが若干サイドストーリー化。 とはいえ、識字率向上や印刷…

『裏切りのプログラム』

#1681 タイトルで盛り上げておいて、内容はめちゃくちゃ淡泊。 小説じゃなくてビジネス書を読んでいるような、1時間特番のミステリーのような。 なんでこんな印象を受けたのだろう、メインストーリーに関係ない話がほとんど出てこないからか。よく言えば無駄…